金融庁が変わる。“ローカルベンチマーク”の影響の今!!

1990年と2015年を比較すると、都市銀行が12行から3+1へと半減している。信用金庫・信用組合も859から418へと半減している。
一方、地方銀行は132行から105行へ減少はしているが、この数字から見ても統合、合併が進んでいないことが分かる。明らかに地方銀行の統廃合が進んでいない。
2014年あたりから事業性評価の方針を打ち出し、森金融庁長官が“指導庁から育成庁”へ大きく舵を切った。

ローカルベンチマークには共通項目が3項目と選択項目がある。
共通項目は、
1. 取引先企業の経営改善や成長力の強化
2. 取引先企業の抜本的事業再生等による生産性の向上
3. 担保・保証依存の融資姿勢からの転換 
となっている。

いずれも、地方銀行にとっては易しい課題ではないと感じる。

地方銀行との検討会を重ねて、昨年9月に「金融仲介機能のベンチマーク」(通称ローカルベンチマーク)の指針が出されてからも、地方金融機関の不満の声があるように聞く。

地元回帰、地元企業の再生、地元への融資など言葉にすれば簡単だが、地元では融資する企業がないから、より都市圏に支店などを伸ばしていることもお叱りの対象になっている。
1都3県に人口集中している現状を見れば、地方で融資をすることは易しくはない。
私も色々な県庁所在地も訪ねたが、本来あるべき活気にないところも結構ある。

金融庁の思惑と地方の疲弊状態のかい離は簡単に埋まりそうにない。

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