銀行に受けのいい決算書 チャプター1
2017年2月13日
時々、激しく変わる金融。
でもやはり一番大事なのは決算書の中身。「銀行に受けのいい決算書」とは?
お話をしましょう。経営者や財務担当の方にお聞きします。
自分の会社の決算書の、貸借対照表をじっくり見たことがありますか?
お手元にあるなら ちょっと眺めてみてください。
真ん中で左右に分かれていて、一番下に集計してある数字が左右一致する。だからバランスシート(BS)って言われてます。いいですか?数字は嫌いだと言う方、もう嫌になっていませんか?
細かい数字は見ないで、思考がフリーズしない程度に、大雑把にいきましょう。
貸借対照表って、簡単に言っちゃうと資産・負債・資本の三つの箱でできているんです。大切なのはそのバランスと中身。まず左には「資産」の箱。「資産」とはお金の調達先と思ってください。
右にある「負債」と「資本」はその出所ですね。
つまり、左の「資産」の箱=右の「負債」+「資本」で釣り合うわけです。
という言い方するとまた分かりづらくなりますかね?言ってみれば左は現在で右は過去と割り切って見たほうが良いのかも。過去の分だけ現在が在る、と言うことです。
時間軸で見ればお金は右から左へと流れているわけです。まずお金を右で作って、左側の必要な項目に使うわけです。ですから、まず右から始まる訳です。過去(お金の調達)と現在(お金の使い方)を比較するとね、未来が見えてくるんですよ、その会社の。
人間と同じような所もありますよね、“過去”と“現在”を見比べるわけです。成長も後退もするわけです。お金を貸す側からすれば大切なのは未来の安定。彼らはそれを見るんです。
貸借対照表を通してね。「銀行員の眼」
ここから結構大事ですよ。流動資産÷流動負債=〇〇〇%(流動比率)
支払い余力を示す比率ですが、通常150~200%ぐらいでしょうか?
でも、高ければ良いというものでもないのです。私は200%を超える決算書は、資産に不良資産が隠れてないかよく見直します。
多くの場合、不良在庫や回収が出来ない売掛金などが隠れています。